『眠れる森』-「タイムカプセル」直季が見た真実 [拝啓 野沢尚さま]
― 眠れる森に、実那子の真実が埋まっている。
直季はシャベルを投げ捨て、それを掘り返した。
・・・蓋を開ける。
厚紙には『ようこそ、未来の僕たち』の文字。
ロケット付きのペンダントが中から出てきた。
そこに写っているのが、実那子の本当の父親だ。
ロケットの蓋を開ける。
実那子の父親の顔が浮かび上がった。
衝撃が直季を襲った瞬間だ。
直季は、慌ててそれを土の中へ埋め返す。
見てはいけないものを見てしまった。
15年愛し続けた実那子の正体。
そして、ついに真犯人の動機が読み解けた。
「・・・そういう、ことだったのか」
直季は、思わず呟いていた。
第7話、
観客に疑われ始めた真犯人から、一度目を逸らさせるテクニックが光っていた。
当時、弟はこの時点で
『犯人わかったー』と言い出し、視聴をやめそうになり、
私はそれを必死で止めたのを覚えている。
何はともあれ、直季の悲恋はますます加速していったのだ。
野沢さん、
最近は、映画もテレビも東野圭吾さんです。
どれも深い感動を与えてくれています。
でも、原作も映像化されたものも、両方楽しめたのは、やっぱり野沢さんの作品でした。
久しぶりに昔のテレビ雑誌に目を通してみます。
『反乱のボヤージュ』、弟と一緒に見た最後の野沢ドラマでした。
学歴を嫌い、大学に進まなかった弟が、『俺も大学行きたかったな・・・」と言ったのは、
後にも先にも、この時だけでした。
今は泣きたい。立ち上がれなくなるほど、心から泣いてみたい。
怒りたい。人目も気にせず、怒り散らかしてみたい。
出来れば哀しみも分け合いたい。哀しませるよりも、哀しんでみたい。
助けを必要とされてなくても、小火のうちに消し去ってあげたい。
不安な気持ちも、憤りもないカレンダーにしてあげたい。
そして、笑いたい。大声で思いきり、一緒に笑ってみたい。
直季はシャベルを投げ捨て、それを掘り返した。
・・・蓋を開ける。
厚紙には『ようこそ、未来の僕たち』の文字。
ロケット付きのペンダントが中から出てきた。
そこに写っているのが、実那子の本当の父親だ。
ロケットの蓋を開ける。
実那子の父親の顔が浮かび上がった。
衝撃が直季を襲った瞬間だ。
直季は、慌ててそれを土の中へ埋め返す。
見てはいけないものを見てしまった。
15年愛し続けた実那子の正体。
そして、ついに真犯人の動機が読み解けた。
「・・・そういう、ことだったのか」
直季は、思わず呟いていた。
第7話、
観客に疑われ始めた真犯人から、一度目を逸らさせるテクニックが光っていた。
当時、弟はこの時点で
『犯人わかったー』と言い出し、視聴をやめそうになり、
私はそれを必死で止めたのを覚えている。
何はともあれ、直季の悲恋はますます加速していったのだ。
野沢さん、
最近は、映画もテレビも東野圭吾さんです。
どれも深い感動を与えてくれています。
でも、原作も映像化されたものも、両方楽しめたのは、やっぱり野沢さんの作品でした。
久しぶりに昔のテレビ雑誌に目を通してみます。
『反乱のボヤージュ』、弟と一緒に見た最後の野沢ドラマでした。
学歴を嫌い、大学に進まなかった弟が、『俺も大学行きたかったな・・・」と言ったのは、
後にも先にも、この時だけでした。
今は泣きたい。立ち上がれなくなるほど、心から泣いてみたい。
怒りたい。人目も気にせず、怒り散らかしてみたい。
出来れば哀しみも分け合いたい。哀しませるよりも、哀しんでみたい。
助けを必要とされてなくても、小火のうちに消し去ってあげたい。
不安な気持ちも、憤りもないカレンダーにしてあげたい。
そして、笑いたい。大声で思いきり、一緒に笑ってみたい。
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