『眠れる森』-「隠れ家」国府吉春の見た地獄 [拝啓 野沢尚さま]
―「しばらく別の人間になる」
そう告げると、濱崎輝一郎に復讐を誓った男は、部屋を出ていった。
その男の名は、国府吉春。
復讐を恐れる濱崎輝一郎と同様、彼もまた「眠れる森」の悲劇の一部だ。
実那子の記憶(隠れ家)の奥に眠るあの惨劇の正体を、
ただひとり背負って実那子を探し続けた男。
その視線は直季の無垢な愛情とも、輝一郎の矛盾を乗り越えた愛とも違う。
もっとも悲しくもっとも純粋な憎しみからくるその視線には、
復讐の邪魔をするものは何人たりとも容赦しない。そんな果てしない力さえ感じた。
ここまでたどり着けるだろうか? 自分が国府だったら。。。
間違っていようと、関係ない。きっとここへたどり着いてしまうのだろうと思う。
それが人間の悲しくも美しい真実の姿なのだから。
国府もまた、野沢さんの掲げたテーマの一部を見事に示して見せた。
それが人のとるべき正しい道ではないにせよ、
人の儚さとはきっとこうゆう事なんだろう。と。
野沢さん、お久しぶりです。
久々も久々です。
自分にもモチベーションがようやく戻ってきました。
くすぶっている時間などない。
とにかく書かなければ。
ひそかに僕がライバル視しているSSさんもなんだか順調のようで、
負けっぱなしではいられません。
もっとも彼女とは土俵が違いますから、
「勝手にライバル視しないでよ」ぐらいのもんでしょうけど。
まずは城戸賞。そこから自分を見つめなおしてみようと思います。
ありがとう。
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