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アンチンボルドな叫び

浅はかだった。           16-thumb.jpg

土足で踏み込んだ自分の愚かさに気づくのは、
いつも取り返しのつかない事態になってからだ。

同じ失敗は防げるかもしれない。
だが、同じ過ちは何度繰り返そうが、経験でカバーできない事がほとんどのような気がする。

私は、石神哲哉ではないし、
無論、あの眼差しの女性を花岡靖子に位置づけしてはならない。
では、私はいったい何者か。
四色定理のようなエレファントな証明にも、微小の感動すら覚える事のない
深みもない、成熟の片鱗すら見せる事の出来ない安っぽい人間なのだ。

決して自己満足にならない献身とは、あの作品の中でしか存在しえない美しさなのだろう。

動かない事。与えようとしない事。笑顔を共有する満足感を求めようとしない事。
待たない事。脳裏に浮かべない事。犯人を捜さない事。犯人から守れるのは自分だと思わない事。

琥珀のインセンス、アロマ。
パフューマー達は、この朦朧とする意識をどんな風に表現してくれるだろう。

別に腐ってるわけじゃない。



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