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ベンジャミン・バトン [シナリオ・映画・ドラマ]

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私のお気に入り映画館。
T-JOY大泉学園で映画を観て来ました。

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ベンジャミン・バトン 数奇な人生。
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女性は、ブラッド・ピットに、
男性は、ケイト・ブランシェットにメロメロになってしまうのではないでしょうか。

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前半は、ユーモア溢れる幼少期~青春時代を、
後半は、定められた運命に翻弄されていく晩年までを描いています。

構成は、現在と過去を行き来する【扇状型回想法】。

そうする事で狂言回しの人物に感情移入し、
ベンジャミン・バトンと関わりのあった人物と同じ目線で、
ベンジャミンの人生に深い思い入れを持つ事ができます。

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【扇状型回想法】は、
黒澤明監督の『羅生門』や、
オーソンウェルズ監督の『市民ケーン』で用いられた回想の手法。

ベンジャミン・バトンは『市民ケーン』の回想法により近い気がします。
また、回想法の種類は違いますが、
『タイタニック』のディカプリオとケイト・ウィンスレットの関係にも似ています。

ちなみに『タイタニック』は【サンドイッチ型回想法】。 最初と最後が「現在」で、真ん中が全部「回想」だから。。。

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脚本クドカンだし、見ておきたい。。。
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『おっぱいバレー』。
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ええ、見ますとも。

なにげに脚本は、『若者のすべて』・『いま会いにゆきます』・『アルジャーノンに花束を』の
岡田惠和さんでした。
もっと言うと、『ちゅらさん』が有名でしょうか。。。

岡田惠和さんは、野沢尚さんと同世代。
とても温かい人物を描きだす脚本家さんでらっしゃいます。

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3月に向けて [シナリオ・映画・ドラマ]

香水にまつわる題材をテーマに、
脚本を書く準備をしている最中です。

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映像になっても、香りは伝わりませんが、
セリフに頼るようなことも、あまりしたくありません。

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目に見えないもの、音として表現できないものを
表現しようとするのは無謀かもしれませんが、
人間が描ければなんとかなるような気がしています。
そして、小道具の選び方と使い方。

舞台と違って、映像のセリフは短ければ短いほど、
観客の印象に強く残ると言われています。

400字詰めで、長くても3行を目安にセリフは
何度でも見直します。
3行のものは2行にならないか。
2行のものは1行にならないか。
1行のものはもっと印象深いものにならないか。
頭の中でページをめくるように、セリフを探していきます。

渡る世間・・・は40行のセリフとかザラですけれども。
あれはあれで、むやみやたらと長くしているわけでは
ない気がしています。
プロットの構成、1シーンの中の構成、
そしてセリフひとつの中にも構成があるように思えます。

それだけに、調べあげたものを捨てる勇気も
必要です。
シナリオの芸術は省略の中にも潜んでいるはずなので、
その意識を大切にしていきたいと思っています。

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三億円事件 [シナリオ・映画・ドラマ]

三億円事件-40年目の真実という番組を見た。
事件を追い続けた刑事の視点から描かれていて、意外にも新鮮な感があった。

これまでに自分は、2本の三億円事件を見てきた。

1本目は、主演:織田裕二の『新説・三億円事件』。
今回の40年目の真実にも登場した白バイ警官の息子が真犯人であるという過程の元、
物語は進み、悲劇的な結末を迎える。

自分は、三億円事件の犯人とは、
誰も殺さず、誰も損をしなかった(奪われた約3億円は海外の保険会社が補償した)
から、という理由で英雄視していた。
しかし、第3者が疑われ、それにより死者が出ている。彼らは、三億円事件の被害者なのだ。
それが今回の番組では明確に提示されていて、視点の恐ろしさを痛感した。
この事件の本当の闇を見た気がした。


2本目は、原作:一橋文哉 脚本:矢島正雄 主演:ビートたけし による
『三億円事件 20世紀最後の謎』だ。
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原作はノンフィクション。そこに人物達の人間臭さは見えてこない。
しかし、映像化されたそれは、夢を追い求めた犯人の孤独さ、儚さが潜んでいた。
主演のビートたけし、ジョー役の長瀬智也、ロク役の松田龍平、あねご役の瀬戸朝香の存在感も
凄かったし、ルポライター役・渡部篤郎の葛藤・変化は圧巻だった。何度見ても泣いてしまう。
ちなみに、ロクの姉役は、私の好きな女優さんのひとり、木村多江さんが演じていた。
(そういえば、野沢さんのドラマ『水曜日の情事』にも出演されてましたね)

なぜ、ノンフィクションの原作をここまでの作品に仕上げる事ができたのか。
第三者の私がこんな事を言うのもおこがましいが、
おそらくテーマの中に『友情』の要素を入れる事が出来たからではないだろうか。
『友情』のアンチテーゼは、『裏切り』『不信感』だろうか。
それらの葛藤を織り交ぜながらの旋状回想法。
(古くは、映画『羅生門』の手法。ハリウッドなどではラショーモン・アプローチと呼ばれている)
そして、それぞれの回想が終わるたび、
必ず誰かしらに何かしらの変化を作り出し、最後は切なさの残る『友情』に回帰した。

以来、私は野沢ドラマと同じように、矢島正雄と聞けば、その作品を必ず確認するようになった。

タグ:三億円事件
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